APIを利用したCloudWatchの設定

こんにちは。配信/インフラチームの佐々木です。

弊社ではAWS上にシステムを構築していますが、前回お話しした通り監視ツールはCloudWatchを利用するケースが増えております。 今回はAPIを利用してCloudWatchを設定する手順をご説明します。

Alarmの設定

CloudWatchの用途としてインスタンスの監視に使うケースは多いと思います。そこでインスタンスのAlarmを設定するスクリプトを作ってみました。aws-cliとbotoどちらかを利用するのですが、今回はaws-cliで実装しています。

このように引数にNameタグを指定して利用します。

インスタンスIDで指定する方がシンプルな実装になるのですが、インスタンスIDはコピーペーストする必要がありますし、Nameタグの方がワイルドカード指定も出来て便利です。またアラーム名にもNameタグが入っていた方わかりやすくて良いと思います。ただNameタグが一意である必要がありますのでその点は注意が必要です。

Dashboardの設定

CloudWatchのDashboardもAPIを利用して設定することが可能です。その手順を記載します。

APIの仕様は以下になるのですが、元になる設定が無いと難しいと思いますので、適当なDashboardから定義をコピーします。ここでは2台のインスタンスのCPU使用率とNetworkInのメトリックを登録しています。

https://docs.aws.amazon.com/AmazonCloudWatch/latest/APIReference/API_PutDashboard.html

[アクション]の[ダッシュボードの編集]を選択すると、Jsonの定義を取得できます。ここから直接変更することも可能です。

コピーしたJsonを元に編集します。インスタンスを1台増やしてサイズも倍にしてみました。

作成したJsonファイルを以下のコマンドで適用します。

完成しました。

またこちらのページに、複数インスタンスを自動で登録するスクリプトが載っております。台数や取得するパラメータが多い場合などにはかなり有用かと思います。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-api-cloudformation-support-for-amazon-cloudwatch-dashboards/

今回は以上になります。